透析患者さんの穿刺拒否の原因と対策|現役臨床工学技士が解説!

こんにちは、mochiです!

透析室配属の看護師や臨床工学技士が行う業務で、一番患者さんとのトラブルになりやすいのが穿刺ではないでしょうか?

新人看護師
穿刺をなんども失敗しちゃった…
患者さんに怒られて近寄りづらいわ…

このように、穿刺が嫌になってくる人も多いかと思います。

そこで今回は、臨床工学技士として10年務めている私が

  • 透析室で穿刺を患者さんから穿刺拒否をされる原因
  • 透析室での穿刺で失敗したときの対策

について、まとめてみました。

透析室で穿刺が苦手で嫌になっているあなたも、こちらの記事を読んで参考にしていただければ幸いです。

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目次

透析室で患者さんから穿刺拒否をされる原因

穿刺拒否をする患者さんには、

患者さん
あんたが刺すと痛いんだ!もう刺さないでくれ!

このように、直接訴えて来る人もいれば、

患者さん
あの人に刺されると失敗されるから、刺しにきてもらいたくないわ。

このように、穿刺に対してその場で声には出さずに『この人には来てほしくない。』と内心思っていて、他のスタッフに愚痴をこぼすこともあります。

どちらにしても、拒否されたらショックですよね。

そんな患者さんが穿刺を拒む理由としては、

  • 信頼関係ができていない患者さんで穿刺ミスをする
  • 同じ患者さんで何度も穿刺ミスをする
  • 穿刺に時間がかかる
  • 穿刺ミスの時に謝罪や説明をきちんとしない
  • 穿刺によりおきる血管トラブル対応がずさん

などが挙げられますね。

mochi
以下、順に解説していきます!

信頼関係ができていない患者さんで穿刺ミスをする

穿刺には技術はもちろんですが、患者さんとの信頼関係がないと患者さんの不安や不信感は募る一方ですよね。

特に初めて刺しに来る人には、

患者さん
初めて刺すんですよね?大丈夫ですか?

と心配する声も直接かけられることがあります。

そんな心配して不安がっている患者さんで穿刺ミスを起こすと、一気に信用を失うことになりかねます。

穿刺において患者さんとの信頼関係がない状態は、穿刺トラブルが起きた際にいざこざになりやすいです。

同じ患者さんで何度も穿刺ミスをする

こちらは信頼関係の有無に関わらず、同じ患者さんで何度もミスをすると、

患者さん
悪いけど、もう刺さないで欲しい

などと思われることがあります。

いくら信頼関係があって、『穿刺にこの腕使いなよ。』と言ってくれる患者さんでもミスが何度と無く続くと拒否もしたくなるものです。

ましてや何度も同じ患者さんで穿刺ミスを続けると、血管トラブルの元にもなりかねないので、自分自身の力量に見合わない穿刺は控えるべきでしょう。

穿刺に時間がかかる

穿刺針の外筒が血管にきちんと入っていなかったりすると、皮下上でカニューラを動かし血管に入れるよう探ることがあるかと思います。

その時、すんなり入ればいいですが、長い時間血管を探り続けると痛みや血管に負荷がかかり、患者さんの負担が大きくなってきます。

患者さん
時間かかりすぎだし、痛い。早く人を変えてくれ。

このように『早くどうにかしてくれ』と思っている人も少なくありません。

時間がかかるほど穿刺も焦り、長く時間をかけた挙げ句針を抜かざるを得なくなると、患者さんも嫌な気持ちになってしまいますね。

穿刺ミスの時に謝罪や説明をきちんとしない

患者さん
あのスタッフ針刺し失敗したのにまともに謝罪もしてこないし、説明もなかったぞ!どうなっているんだ!

穿刺ミスをしてありがちなのが、謝罪やシャントの状態の説明をきちんとしていないことがあります。

mochi
穿刺の失敗も患者さんにとっては、一つ一つが辛いことですが、適当に謝罪されるととても腹立たしいものです。

また、穿刺前のシャントチェックで血管がどのような状態か大体わかりますが、その際に血管細くなっていたりや血管の張りが弱いことに気づくことがあるかと思います。

そのまま刺して、穿刺ミスして後から『血管の状態が前より細くなっていました。』など言われても言い訳がましく聞こえてしまうことでしょう。

このように、謝罪が適当であったり、シャントの状態の説明が後手に回ると、患者さんは不信感を持たれたり、不快に感じたりします。

穿刺によりおきる血管トラブル対応がずさん

患者さん
腕が真っ青になってしまった。きっと、昨日の針刺しが原因だ!

穿刺によりおきる血管トラブルとして、血管が腫れてしまったりや皮下出血があります。

穿刺ミスを起こした際は、圧迫止血をしっかり行い、必要あれば透析中も止血ベルトを用いで圧迫止血や湿布を貼ることが必要となります。

mochi
穿刺ミスの後何の処置も行わないと、腕がパンパンに腫れ上がったり、後日広範囲に皮下出血がおきたり、血管が腫れてしまいますね。

穿刺ミスの時の処置は患者さんの血管を大切にする上で必要ですし、それを疎かにすると患者さんからの信頼もなくなってしまいます。

透析室での穿刺を失敗したときの対策

数々の穿刺ミスによる穿刺拒否の原因を上げていきました。

穿刺ミス自体は、患者さんの負担にもなるし、血管を痛めつけてしまう可能性もあるのでもちろん極力少ないのがベストです。

mochi
ただ、穿刺を一度も失敗したことないスタッフはいないと思います、少なからず一度は失敗して成長していくことでしょう。

そんな穿刺ミスをしてしまったときの対策として、

  1. 患者さんに誠心誠意謝罪する。
  2. 穿刺によりおきるトラブルを最小限にする。
  3. 対象の患者さんの穿刺が得意な人にアドバイスを求める。
  4. 超音波診断装置(エコー)を使って確実に穿刺する。
  5. どうしても難しい穿刺なら無理に刺さずに、他の人に任せる。

が挙げられます。

患者さんに誠心誠意謝罪する

穿刺ミスをしたときには、患者さんに誠心誠意誤りましょう!

何をするにしても、素直に謝罪し信頼関係の修復をとることが最善です。

穿刺ミスのトラブルを最小限にする

患者さんの血管を大切にするためにも、穿刺ミス後の処置はしっかり行うことが大切です。

必要あれば圧迫止血や湿布を貼り、穿刺ミスによる血管トラブルを最小限にすることが必要です。

対象の患者さんの穿刺が得意な人にアドバイスを求める

人によって刺すのが得意な血管や苦手な血管など、血管の相性があると思います。

そこで、苦手意識がある患者さんは、その人の穿刺が得意なスタッフにアドバイスを求めると良いでしょう。

mochi
穿刺の際、側で見てもらうのもいいと思います。

超音波診断装置(エコー)を使って確実に穿刺する

ほぼ確実に穿刺が成功する方法として、エコーを使って穿刺することが有効です。

mochi
近頃では、透析施設用の小さいハンディエコーも登場し、活用しやすくなっています。

ただし、施設によってはエコー機器が充実していなかったりするので、このような機器が使える施設ならぜひ使ってほしいところですね。

どうしても難しい穿刺なら無理に刺さずに、他の人に任せる。

どうしても自分の力量では難しいなら、無理せず他の人に任せることも必要でしょう。

多忙な施設であったとしても、患者さんの安全を優先して、穿刺順を考慮したり、人がいない時は待ってもらったり対処していくことが大切だと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

患者さんにとって、穿刺が嫌だという人は数多くいます。

週3回の透析の方は、1週間に最低でも合計6回も針を刺されるのは心身ともに辛いものがありますよね。

患者さんが透析にくるのが億劫にならないよう、患者さんとの信頼構築、穿刺技術の向上や説明を丁寧に行う、エコー技術の向上など自分にできることを工夫していきましょう♪

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