臨床工学技士の将来性|給料・需要は絶望的?私が考える今後の在り方

こんにちは、臨床工学技士のmochiです!

今後就活する学生のかたは、臨床工学技士の将来性がどのようなものなのか、少なからず興味はあるのではないのでしょうか?

つの時代もどの職業でも、需要と供給というワードは付きまとうものです。

この職業を目指す人の中には、国家資格=安定を求めてくる人もいるかもしれません。

悩んでる人
臨床工学技士の需要と供給ってどうなの?将来性ってあるの?

このようなことを考えている人は、たくさんいると思います。

また近年は、AI発達に従い、衰退していく職業と成長拡大していく職業の変化が目まぐるしいですね。

それは、医療業界にも波及しており、何十年も先になるかもしれませんが、AI技術の導入により薬剤師の仕事が減るのではないかとも言われています。

mochi
臨床工学技士はAIに仕事を取って代わられるのでしょうか?

今回は、10年間臨床工学技士として働いている私が、

  • 臨床工学技士の将来性
  • 臨床工学技士の今後の在り方

についてまとめてみたので解説していきます。

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目次

臨床工学技士の将来性とは?

臨床工学技士の将来性について、結論から言いますと、

  • すでに労働市場では需要はなくなりつつあるが、コロナ禍で見直され始めている。
  • 透析施設は先の未来で無くなるおそれがある。
  • 臨床工学技士の臨床現場職はAIに仕事を奪われない。

ということがあげられます。

mochi
それでは、見ていきましょう!

すでに労働市場では需要がなくなりつつある

現状、臨床工学技士の労働市場は、看護師や医師のように引く手あまたな状態ではなくなっています。

地方の就職先はあまり多くなく、まだ求人が潤っている関東圏に就職するために上京する人も数多くいます。

mochi
人気の就職先は特に倍率が高くなっており、売り手市場ではなく買い手市場になりつつありますね…

私も以前、転職支援のサイトを利用した時はエージェントの方から「臨床工学技士の求人は中々出ることがない。1年以上募集案件を待っているのが多い。」と話を聞くことがありました。

実際には、転職支援サイトに載っていないハローワークからの求人案件や直接HPを開いて求人情報を得たり、知人の紹介により転職先は見つかったりしますが、他の医療職よりは求人が少なめなのが現状です。

数十年後には透析が無くなる?

今すぐではありませんが、数十年先~何十年後かには透析施設が数多く潰れるのではないか、と予想されています。

その理由として、

  • 2021年をピークに腎不全患者数が減少傾向になる
  • 再生医療の進歩により腎不全患者の腎機能が回復する

この2つがあげられます。

日本透析医学会2019年末統計調査によると、毎年増加傾向にあった腎不全患者数増加速度が、徐々に鈍化してきており、2012年の将来予測では、2021年をピークに患者数が減少

mochi
これについては今後の統計調査により、その実態も把握できるので注目ですね。

実際、透析人口に占める高齢者の割合は急速に増加しており、2019年末での透析患者の平均年齢は約69歳と高齢化が進行していました。

少子高齢化社会である日本の、数十年先の腎不全患者の絶対数が相対的に減少するのはおおよそ予想がつくかと思われます。

また近年、再生医療は着々と研究されていて、網膜の再生医療は実際にips細胞を使って移植手術も行われています。

mochi
実用化にはまだまだできないものの、実現できたらとても素晴らしいことですよね。

腎臓の再生医療についても、ips細胞によりマウスの腎臓再生に成功したり、マウスを使用した移植の研究が行われており、今後の再生医療にも期待が持てますね。

今後、医療の発展により透析を必要とすることが無くなるかもしれません。

それが数十年先なのかどうなのかは分かりませんが、そのこと自体は患者さんにとって、未来に希望が持てることであり、とても喜ばしいことです。

そのようなことになってもいいように、今現役の若い世代もしくはこれから臨床工学技士になる方は透析の分野のみに絞らず、何十年先の将来のことを見据えて自身のスキルアップに努めると良いと思います。

臨床現場でAI代替はできない

先に言いました、臨床工学技士の仕事はAIに取って替わられるのか?との問いですが、

高度化する医療機器を現場で保守・管理をしている以上、AIに代替することはないと考えます。

mochi
最新の手術用ロボット「ダ・ヴィンチ」でも、専門性を持った臨床工学技士の介助が必要となります。

ヒューマンエラーを無くすため、とことん人の手を介さない方向に、メーカーが医療機器を発展させるならあり得たりするのかもしれません。

ただ、現段階ではそのような心配はしなくてよいでしょう。

コロナ禍で再び世間の注目を集める臨床工学技士

少し前に需要がなくなりつつあると書きましたが、コロナ禍の昨今、皮肉にも循環器・呼吸器の医療機器を扱える臨床工学技士の需要がとても高まってきました。

新型コロナウイルスによる重症肺炎への治療として、人工呼吸器やECMO(体外式模型人工肺) が必要不可欠となっています。

mochi
ニュースで臨床工学技士がピックアップされることが増えましたね!

人工呼吸器とECMOの医療機器台数の普及とともに、それらを扱える人材育成が急務になっています。

医療崩壊に立ち向かうべく、最前線で戦う命のエンジニアとしてとても重要な職種として再認識されました。

臨床工学技士の今後の在り方

臨床工学技士は他の医療職に比べ、比較的新しい医療国家資格です。

世間の知名度もまだまだ認知されておらず、社会的地位も病院での立場もまだ明確にはされていませんでした。

コロナ禍で再び注目を浴びていますが、国立大学に養成校が無かったり、診療報酬に関わる医療行為が医師や看護師に比べ、少ないことが事実として挙げられます。

臨床工学技士の個人個人がそのような事実を受け止めて、団結して病院内や社会的地位向上のため行動をしていく必要があります。

mochi
社会的地位を向上することで臨床工学技士に優位な診療報酬の項目が増えることでしょう。

政治活動を通じて、より良い医療を国民に提供する目的で日本臨床工学技士連盟が2013年に発足されています。

日本臨床工学技士会で政策提言された専門性・待遇の維持向上の内容を、政治的な活動を行って実現を促す団体ですね。

mochi
まだまだ臨床工学技士の加入数が少なく、臨床工学技士の全体の数パーセント程度なのだとか…

政治活動なしに、臨床工学技士の業務内容や診療報酬に関わる事項、教育機関などの改善は起こりえないとのことです。

コロナ禍で人材不足の中、最前線で働く臨床工学技士のため、自分たちのために日本臨床工学技士連盟に加入する必要性があるのかどうか考えるべきですね。

まとめ

臨床工学技士の将来性は?今後の在り方は?

  • 需要はなくなりつつあるが、コロナ禍で見直され始めている
  • 透析施設は先の未来で無くなるおそれがある。
  • 臨床工学技士の臨床現場職はAIに仕事を奪われない。
  • 社会的地位向上のため日本臨床工学技士連盟に加入する必要性を考えるべき。

いかがでしたでしょうか?

コロナ禍など、世の中には予測できない事態が多くあるものです。

将来、大災害が起きるかもしれないし、日本の財政破綻も起きるかもしれません。

そのような中、不測の事態を考えると事前に100%安定といえる職業はないのでしょう。

mochi
将来予測はすることは大事ですが、不測の事態が起きた後どう対応するかの行動が大切になってくると思います。

何を重視して生きるか、は人それぞれ違うので、時代の変化、環境の変化に合わせて、ご自身の将来を見つめなおすきっかけになれれば嬉しいです♪

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